ある朝、通勤途中に
手ぶらの男性が
小走りで道のはじを
くねくねと
隠れながら移動していた
まるで尾行しているようだ
ふと前に目をやると
くまのぬいぐるみを抱えて
ランドセルを背負った男の子が
ひとりで歩いていた
通学途中らしい
ダウン症のお子さんのようであった
そしてその男性はお父さんだとわかった
お父さんは
気づかれないように
隠れながらあとを追う
しかし
あっというまに
ばれてしまった
その子はたまに後ろを振り返り
にやにや笑って
でもまたすぐに
まっすぐに道を進んでいく
なんだか
微笑ましい光景だった
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